エアコンが冷えない原因を診断
症状と圧力計の値を入れると、原因の候補・交換や修理が必要な部品・確認する順番が出ます。
コンプレッサーを交換しても冷えない、交換後すぐに壊れた、というご相談の多くは、コンプ以外に原因が残っています。コンプレッサーを替える前にお使いください。整備工場の方も、ご自分で修理される方も無料でお使いいただけます。
表示は太田美品の経験とメーカー資料にもとづく目安です。整備要領書の値がある場合はそちらを優先し、最終的な判断は現車の確認で行ってください。
ご自分で作業される方へ
- 真空ポンプ、マニホールドゲージ、冷媒回収機が必要です。
- R134aを大気に放出することは、フロン排出抑制法で禁止されています。抜くときは回収機で回収してください。
- 最近の車のR1234yfは微燃性の冷媒です。火気の近くで作業しないでください。
- コンプ交換時は、レシーバー交換、配管の洗浄、オイル量合わせ、十分な真空引きをしないと再故障します(下の「コンプ交換時のチェック」)。
- 道具がない場合は、この診断結果を持って整備工場へ相談するのが確実です。
なぜそうなるの?
確認する順番
太田美品メモ(ツヨシさんの経験を書く欄)
抜いたオイルの色で分かること
- 透明・UV剤の色コンプ内部は正常の可能性が高い
- 黒い過熱。コンデンサー不良、圧力スイッチ不良、冷媒不足、オイル不足を疑う
- 銀色・灰色(金属粉)内部摩耗の破片が回っている。フラッシング必須、詰まりやすい部品は交換
- オレンジ色水分の混入。真空引きとドライヤー交換
出典:サンデン「Failure Mode Analysis」。色だけで断定せず、圧力・温度と合わせて判断(サンデン コンプレッサーガイド)。
用語の説明
コンプ交換時のチェック(メーカー資料より)
- 回路の汚れを見て交換範囲を決める汚れなし:コンプ+ドライヤー+Oリング。黒い残渣:さらにコンデンサー(マルチフロー)とエキパン、エバも。黒い残渣+金属粉:さらに吐出ホース、吸入ホースも検討(DENSO)
- レシーバー(ドライヤー)は毎回交換回路を開けたら必ず交換(サンデン・MAHLE)
- フラッシングコンプ交換時は回路全体を洗浄(MAHLE)。ホース・配管・熱交換器のみ、手動ガンなら最低3回。コンプ・エキパン・ドライヤーは洗わない(サンデン)。洗浄後はしっかり乾燥(DENSO)
- オイル量多すぎると液圧縮で斜板が壊れる(DENSO)。旧コンプから抜いた量に合わせる(サンデン)か、車両指定の総量(MAHLE)。目安の配分はコンプ50%・エバ20%・コンデンサー10%・配管10%・ドライヤー10%(MAHLE)
- 冷媒の入れ方低圧側から液で入れない。液圧縮の原因(DENSO・サンデン)。充填前に漏れ検査(MAHLE)
- 取付直後の慣らしA/C ONでアイドリング最大5分。直後に回転を上げない(DENSO)
- クラッチの隙間0.4〜0.8mm(サンデン)











