ACコンプレッサー取替注意事項

コンプレッサー取替えの際のご注意事項

※ロック・焼け付き・ガス漏れ等サイクル不良による故障はクレーム対象外です

エアコンが冷えない=(イコール)コンプレッサーが悪いと思っている方は
エアコン修理をしないようにお願いします。
またエアコン修理においてコンプレッサーしか交換しない人もかなり多く、
再故障で連絡してくる方の大多数は故障の原因を追求できていない方です。


①コンプレッサー取替え前に必ず、クーラーサイクルの点検をお願い致します。
 ※コンプレッサー不良には必ず原因が有りますので、
 その原因を追求した後コンプレッサーの交換を行って下さい。
 もし、その原因がわからないまま安易にコンプレッサーを交換すると
 2次故障が発生しますのでよろしくお願い致します。

②コンプレッサー交換の際は最低限エキスパンションバルブ及び
 レシーバータンク(ドライヤー・デシカント等も)を同時交換お願い致します。
 ※2002年以降のダイハツ車両において
 ドライヤーやレシーバーの代わりにチューブフィルターが使われていますので
 チューブリキッドを必ず同時交換して下さい。

③コンプレッサーが焼け付いている場合や、ロックしている場合は、
 金属片やスラッジがクーラーサイクル内に残っているため
 クーラーサイクルの交換及び重点洗浄をお願い致します。
 交換や洗浄が不十分の場合再故障の原因となりますのでよろしくお願いします。

④R12ガス際は代替フロンは絶対に使用しないで下さい。

⑤オイル量はきっちり測った上でご使用下さい。(サイクル内にも残っていますのでお気を付け下さい)

⑥エアアコンガスは必ず決められた分量の封入をお願い致します。
 ガスの入れ過ぎでコンプレッサーに負荷がかかり、異音やガス漏れの原因となります。


コンプレッサーがベーン式の場合

ベーン式特有の異音防止の為以下の手順にてガスチャージを行って下さい。

①真空引きは最低でも45分間以上行って下さい

②エンジンを停止したまま高圧側よりガスを正規充填量の20%程度充填する

③エンジンを始動し低圧側より残りのガスを充填する

※この手順は内部になるべくオイルを溜めておく為に行います。
 はじめに低圧側よりガスを充填するとオイルとガスが一緒に出てしまう為、
 コンプレッサーのシリンダー内の油膜が十分保たれず異音発生の原因となります。
※ベーン式コンプレッサーはサイクル不良がとても多いエアコンです。
 ロック・焼け付き・ガス漏れ等は必ずサイクルの全交換をお願いします。
 サイクル不良の原因が取り除かれない場合は高確率で再故障します。
 サイクル不良が原因での故障は保証対象外となりますのでご注意下さい。


コンプレッサーがDLプーリーの場合

ロックしていてもプーリーが回転する為、ロックの症状を見逃しやすくなっています。
リミッタが破損している場合は、
サイクル不良が発生していますので必ずエアコンパーツの交換・洗浄を行って下さい。
この作業を怠ると再故障の原因となります。

※エアコン修理を依頼される方は、きちんと故障原因を伝えてくれる業者へ依頼しましょう。
 理由もわからずエアコン修理をする業者が多発しています。