セルモーター取替注意事項

セルモーター交換について

①装着する前に必ず装着されている品番とご購入された商品の品番が同じか確認して下さい
 コア(装着されている品番)が異なる品番で返却された場合はコア代が発生します

②バッテリーが正常か点検して下さい(端子が正常かも確認)

③スタータ回路ヒューズ・スターターリレー・バッテリーケーブルの点検して下さい

④セルモーターのS端子に電圧が有るか点検して下さい

⑤リングギヤ及びセルモーターのピニオンギヤが摩耗していないか点検して下さい


よくある症状

セルモーター回転しない
・マグネットスイッチ作動音無し
 →バッテリー・キースイッチ関係・アース・マグネットスイッチを点検
・マグネットスイッチ作動音有り
 →バッテリー・スターターリレー・マグネットスイッチ・セルモーター・ピニオンギヤ・リングギヤを点検
セルモーター回転する
・エンジンクランキングしない
 →ピニオン・リングギヤ・オーバーランニングクラッチの点検
・回転が重い(ヘッドライト明るい・セルモーター消費電流小)
 →セルモーター本体の点検
・回転が重い(ヘッドライト暗い・セルモーター消費電流大)
 →バッテリー・セルモーター本体の点検
・異音が発生
 →ピニオンギヤ・リングギヤ・セルモーター本体の点検


※オーバーランやマグネットスイッチ焼損はクレーム対象外です。
オーバーランとは

セルモーターが強制的に始動させられた状態の事を言います。
通常エンジンの回転数と同期しているため異音に気付きにくいです。
ブラシが急激に減っている事が多く
リヤカバーを開けるとブラシのカーボン屑がどっさり出てくることが多いです。
セルモーター叩いたら動いたとよく聞きますが、 これはブラシが減ってしまって叩くことで
ブラシがアマチュアへ当たって少し寿命を延ばしているに過ぎないのです。
マグネットスイッチが焼損していることが多いです→焦げ臭い匂いがします。

オーバーランの原因

・キースイッチやスターターリレー不良
・リングギヤによる引っ掛かり
※オーバーランを見逃してしまうと高確率で再故障しますので
 必ず故障の原因を特定して修理して下さい。


日野・トヨタ デュトロ・トヨエース・ダイナ N04C・S05D・J05C

上記の車両はたまにエンジンが掛からない、
でも掛かりだすとしばらくは問題なく掛かるという症状が多い車両です。
これはリングギヤとピニオンギヤの噛み合わせが正常に行われていない状態ですので
リングギヤの交換が必要です。(見た目に異常がなくても少しの傷があるだけでこの現象は発生します)
これを見逃すとカチンと音はするが廻らない。時々エンジンが掛からないというクレームに繋がります。
大抵の人はセルモーターが廻っていないからセルモーターが悪い!
リングギヤが悪ければセルモーターがガリガリ音するはず!
実はこのセルモーター完全に噛み合って飛び出さないと回転しません。
要するにカチンという音はピニオンがリングギヤに噛合不良を起こしている音なのです。